家族の関係をゼロに

1月 31st, 2011

真由子には、自分が依存症であるという自覚はなかった。しかし、言葉では言い表せない苦しさに耐えられなくなり、あるとき、突発的に家を出ようと思った。「家族の関係をゼロにしたかったんです」関係をゼロにする――。それはリセット願望なのだろう。これまで過ごしてきた家族関係を家出という手段によってリセットしたいという気持ちがその言葉に現れている。家出は、関係をゼロにして、心地よい家族関係を志向することでもあった。その家出中に、真由子は援助交際をくり返した。携帯電話で「出会い系サイト」にアクセスし、借金を返済してくれるという男性や、家に泊めてくれるという男性と会った。また、ルームシェアの相手を探すサイトで、 一緒に住む相手を見つけては、しばらく一緒に暮らすということをくり返した。お金をもらってセックスの相手をすることもあった。なかには、国家公務員や会社社長などもいたという。「テレクラよりも、『出会い系サイト』のほうが会える確率が高いし、お金もいいんです」と真由子は笑顔で話す。

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